やがて全ての時は過ぎ去り、過去となる。
時を葬り去った後に残るものは何も無く、
悲哀も怒りも嘆きも、全ての感情はそこに存在する由もなく、ただ終わるのみ。
然るべき終局を受け流す力は、人には無い。
今を生き続けることが、人としての存在の全て。
やがて終局迎える事が、人としての運命の果て。


空稀 画伯